統合失調症グループ

統合失調症の発症が疑われる最初期の段階において、時間をかけた診断面接と、事象関連電位、M R I、認知機能検査、眼球運動検査を組み合わせた生物学的評価により、現在の精神科医療の水準で考えられる最高レベルの診断を提供する検査入院を実施しています。急性期の薬物療法については、統合失調症薬物治療ガイドライン、初発統合失調症薬物治療アルゴリズムの作成に参加しており、実臨床でもガイドライン、アルゴリズムに準拠した標準的な治療を基本としています。治療抵抗性統合失調症の治療薬であるクロザピンについても、2002年の治験参加から現在に至るまで90名を超える患者さんに対する治療実績を持ち、関連病院におけるクロザピン導入のサポートも行っています。

維持期においては、社会機能の回復のキーポイントと言われる認知機能障害の検査、治療について、全国でも有数の実績を誇っています。このように北大精神科統合失調症グループでは、発症が疑われる時期の検査入院から急性期における薬物治療、維持期における認知機能改善まで、統合失調症の全ての病期において、できる限りの治療を提供し、患者さんのリカバリーに貢献することを目指しています。

クロザピンについて

クロザピンについて