お知らせ

The Journal of Psychiatric Researchに論文発表のご報告(三井信幸 准教授)

2025年11月15日

当科の三井信幸 准教授(保健センター)らの論文がThe Journal of Psychiatric Researchに掲載されました。
本研究は、自殺関連事象とパーソナリティの関係を検討したシステマティックレビューです。自殺関連事象には、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂の3つの水準が含まれています。また、パーソナリティに関しては、現代の代表的なパーソナリティ理論であるビッグファイブモデル、アイゼンクのパーソナリティ理論およびクローニンジャーのパーソナリティ理論の3つの理論に基づいた研究を対象としています。結果としては、自殺関連事象群でneuroticism、psychoticismおよびharm avoidanceが顕著に高く、self-directednessが顕著に低い傾向が確認されました。また、自殺既遂に関するパーソナリティ研究は非常に少ないことが印象的でした。自殺既遂と、自殺企図および自殺念慮は類似の現象ですが、完全に一致しているわけではないので、まだまだ未解明な部分は多いかと思います。
 この論文は、ベトナムからの留学生のグエン・タン・ダットさんが、本学博士課程修了前後の時期に作成してくれました。博士課程修了記念になる良い論文になったと思います。皆様もぜひご参考にして頂ければ幸いです。

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