お知らせ

Asian Journal of Psychiatryに論文発表のご報告(堀之内徹助教と橋本直樹准教授)

2026年02月27日

当科助教の堀之内徹先生と准教授の橋本直樹先生らの論文がAsian Journal of Psychiatryに掲載されました。

以下のリンクから4月17日まで無料で全文を閲覧できます。

Educational spillover effect within a cluster: Impact of guideline education for schizophrenia and major depressive disorder on psychiatrists’ treatment behavior in a real-world multicenter study

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1876201826000912

<概要>

EGUIDEプロジェクトは、EGUIDE講習を受けた精神科医の治療行動がガイドラインが推奨する方向に改善することを報告してきました。しかし、その効果が周囲の非受講医にまで広がる「教育的波及効果」については十分に検証されていませんでした。本研究では、統合失調症およびうつ病について、EGUIDE講習受講医がいない施設の患者(対照群)、施設内に受講医はいるが非受講医が主治医の患者(波及群)、受講医が主治医の患者(直接介入群)の3群間で、ガイドライン推奨治療実施率(QI)を比較しました。

解析の結果、統合失調症とうつ病の多くのQIにおいて遵守率は 対照群 < 波及群 < 直接介入群 と段階的に高まっていることが示されました。つまり、講習を直接受けていない医師であっても、同じ施設内に受講医がいるだけでガイドライン推奨治療が有意に向上していた点です。これは、カンファレンスや日常的な診療での交流を通じた「クラスター内教育波及効果」が、実臨床の現場で初めて実証されたことを意味します。

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