お知らせ
Psychiatry Researchに論文発表のご報告(静川憲一先生)
2026年03月01日
当科の静川憲一先生が、Psychiatry Research誌にLetterを発表しました。
なお、論文は以下のリンクより4月19日まで無料で全文をご覧いただけます。
https://authors.elsevier.com/a/1mhStbZg7XcEx
<概要>
本稿は、Chanaliaら(2025)による「クロザピンと他の抗精神病薬を服用する統合失調症患者における内服アドヒアランスの比較研究」へのコメントである。同研究はクロザピン群・他の第二世代抗精神病薬(SGA)群各100名を対象にアドヒアランスを縦断的に比較し、クロザピンの優位性を示した。本レターでは3点から建設的提案を行っている。第一に、家族による内服管理の割合が群間で大きく異なり、この交絡因子を調整した解析の必要性を指摘した。第二に、P値のみならず効果量や信頼区間の提示を提案し、公表データから算出した相対リスク0.29(95% CI 0.15–0.58)およびNNT 5(95% CI 3–9)を示し、クロザピンがアドヒアランス不良のリスクを約71%低減しうることを提示した。第三に、社会人口学的・臨床的変数の群間差を考慮したロジスティック回帰分析等による調整解析の重要性を述べた。これらの追加解析により、アドヒアランスの優位性が治療効果かベースラインの差異によるものかをより明確にできると結論づけている。
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